三味線の皮のダキって何?

いつもありがとうございます。
三味線結(ゆい)です。

しっかり梅雨入りしましたね。
三味線にはつらい時期となり皮の破れ等のトラブルが増えてきますが、
5分でもいいので毎日ケースから出して三味線を弾いたり、湿度調整板や桐の胴板などの除湿グッズを使って梅雨を乗り越えましょう!

さて、三味線を弾いている方なら1度はお聞きになったことがあるであろうダキという言葉。

重要っぽいのは何となく分かるけどよく分からない…
という方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな方に向けた記事になりますので、ご興味がある方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。

赤丸内のボツボツした部分がダキ

画像の赤丸内のボツボツした部分(毛穴が大きく開いている部分)がダキです。

このダキが1の糸側(胴掛側)に来るように皮を使うのですが、
技術があり目利きができる職人さんほどダキが大きく入る皮を使います。

※ちなみに結では極上や上のランクの皮張りではこのような皮を使っています。

ダキの部分は皮が薄く毛穴が大きく開いていて、この部分から音が前に抜けていくので、
ダキがどれくらい入るかは三味線の音や鳴りに関してとても重要なんですよ。

つまり良い皮は、ダキが大きく入る皮とも言えますね。

また、よく張れている皮ほど、三味線を弾き込んでいくとダキが開いてきてさらに鳴るようになってきます。
音の変化も楽しめるのはパーカッション然り、本皮を使っている楽器ならではですね。

三味線の立体的で深みのある音は、職人さんの腕と良い皮にかかっていると言っても過言ではありません。

職人さんに皮張りのときのこだわりを聞いてみてもおもしろいと思いますので、
お話ができそうならぜひ聞いてみてくださいね。