いつもありがとうございます。
三味線結(ゆい)です。
三味線の皮は、張り替えてからどれくらい経った頃が「最も鳴る」と感じますか?
●張りたて?
●張ってから3~6ヶ月くらい?
●それとも1年くらい経ったくらい?
ご自身の経験や感覚を思い出したり、少し考えてみてください。

さて、いかがでしたか?
演奏家さんに好みがあるように職人さんの仕事にもそれぞれ特徴がありますし、三味線のジャンルや張る皮の厚さも違うので、人それぞれ答えが違ってくると思います。
ちなみに結でお請けした皮張りに限ったお話ですが、今まで演奏会や大会などで聴いてきた感覚ですと、早くても半年。
津軽三味線など分厚い皮を張った場合は1年くらい経ってからがよく鳴ってくると感じます。
主観ですよ。
他の方にお話を伺うと、三味線が鳴ってくるまでに最低でも3ヶ月はかかるという方もおられますし、少数ですが張りたてが一番いい!という方もおられます。
皮の厚さやジャンルに関わらず、季節を一巡してから(要するに1年)が本番!という方もおられます。
前述しましたように、職人さんの特徴にもかなり左右されるのでどれが正解とかはありません。
ただ、他の弦楽器やパーカッションは鳴ってくるまでに時間がかかるので、三味線も同じような傾向にあると考えておく方が妥当ですね。

じゃあ、鳴るようにするにはどうすればいいの?という話になりますよね。
それは、弾いて弾いて弾きまくる!
これしかありません。脳筋です。
三味線の皮は張り替えた直後は音がかたく、なじんでもいないので表面だけで鳴っているような感覚を覚えた方も少なくないと思います。
また、強く張れている皮ほど破れるリスクが高い時期でもあります。この間、およそ2週間くらいですね。
とにかく弾いてあげることが大事なんですよ。
5分でもいいので、毎日ケースから出してたくさん弾いてあげてください。
そうするとだんだんと皮がなじんできて、いつの間にか三味線全体が鳴ってくるのを体感できるはずです。
ぜひあなた好みの音を育ててあげてくださいね。
結
