三味線の選び方

いつもありがとうございます。
三味線 結です。

2月に入り寒い日が続いていますね。

兵庫県神戸市南部ではほとんど雪は降りませんが、
やはり寒いです。
体調には十分注意したいところです。

左側2丁が花梨、右が紅木の三味線

今回の記事は、
三味線を選ぶときは知識がある人と一緒に選びましょう!
という内容です。

三味線を選ぶとき、基本的に試奏はできないというのがセオリーです。
それがどんな棹か知識がないとなかなか選びにくいですよね。

せっかくだから音を聴いて選びたい!という方も当然いらっしゃると思いますが、
残念ながらそれをしている三味線屋さんは少ないと思います。
そして、試奏ができない理由もあります。

その理由としてまず挙げられるのが、
三味線は基本的にオーダーメイドだということ。
棹を選んだ後にその棹に合う胴を選んで仕込みますので、
胴を仕込んでいなければ皮も張ることができません。

棹と胴が仕込んである状態の三味線を仕込柄といいます

画像のように棹と胴が仕込柄になっている三味線に皮を張っておくのもアリだと思いますが、
それをしにくい理由もあります。

それは、
皮は張ったら少しずつ時間をかけて伸びて音が落ちていくので、
いつ張ったかわからない皮の音で良い三味線かどうか判断しにくいというものと、

嫁ぎ先が決まったときに新たに張り替えて良い音で納品することを想定すると、
三味線の値段を上げざるを得なくなるというというもの。

余談ですが、皮を張っていろんな人に試奏されている時点で新品と言えないという考え方もあります。

ではどうするかというと、
冒頭にお伝えした、三味線の知識がある方の意見を参考に選ぶのが最も無難です。

三味線を習われている方なら師匠や先生、
習われていなければ三味線屋さんにたずねるのが良いです。

安いお買い物ではありませんので、
決して後悔しないように先生や三味線屋さんがげんなりするくらい聞きまくってしまいましょう!

親身な方でしたら、あなたのその熱意は必ず伝わりますよ。