三味線の皮を張り替えるタイミングは?

いつもありがとうございます。
三味線 結(ゆい)です。

少しずつ三味線の皮張りをいただける機会が増えてきて、以前のように大会や演奏会などが戻ってきつつあることを実感しています。

5月には青森で津軽三味線の大会が開催されるとのことで、とても盛り上がるのでしょうね!
いつか実際に観に行ってみたいと思っています。

花梨の張り台と皮を張る前の胴

さて、よくいただく質問のうちのひとつにお答えします。

皮を張り替えるタイミング(周期)はどれくらい?というものです。

演奏会や大会の前に張り替える、音がにぶくなってきたら張り替える、皮が破れたら張り替える、
三味線との向き合い方は人それぞれなので、いろんなパターンがあります。

■どれくらいの強さで皮を張るか?
■どれくらい三味線を弾いているか?
■どんな管理の仕方をしているか?

など、いろんな要素が絡み合うので一概には言えませんが、
平均すると大体2~3年で張り替える方が多いです。

プロの方の三味線はパンパンに張り上げることが多いので、
その場合は1年前後で破れることが多いですね。

皮は経年でゆるんでいきます。

三味線を弾いて皮がなじんでくると鳴りがよくなり音に味も出てきますが、
さらに皮が伸びてゆるんでくると音の冴えがなくなっていき、ばちで皮を打ったときの跳ね返りが弱くなってしまいますよね。

三味線が鳴らなくなってくると変に力んで弾くようになってしまい、手首や肘を痛める方もいらっしゃるようなので、
三味線の状態を見ながら皮の張り替えを検討されるのも大切なことかと思います。

それでもよくわからない~!という方は、師匠や先生、信頼できる先輩にこっそりたずねてみてくださいね。