■ 継手が歪んでいたり、ホゾがゆるくなっているorかたすぎる場合は、継手の調整をします。
■ 棹のかんべりがなくなるまでカンナをかけるのではなく、削れたツボにパテをして磨いていくので、削る量を最小限に抑えムラのない艶を出すことができます。
■ 極めて本漆の性質に近い人工漆で仕上げるので、かぶれる心配がなく安心です。
  (木地仕上げや本漆仕上げもできます)


三味線を弾き続けていると絃を押さえているところ(ツボ)が削れてガビガビになってきます。ガビったツボを押し絃して弾くと音が割れたようになるので、棹の表面をきれいにし、それを改善します。
作業内容としては、東サワリと上駒を外し、糸倉あたりから棹の表面全体にカンナがけしてかんべりしたところを削り取った後、磨いて艶出しをして、棹の表面を新品同様にするといった流れです。

上場通しをする頻度について訊かれることがよくありますが、棹材の硬さや普段どのくらい弾いているかでまちまちです。
傾向としては、教室を運営されている先生や、舞台で演奏される機会が多い方は1年に1回程度、多くの方は2~3年に1回程度という印象です。
また、当工房の上場通しは棹の表面を削る量が少ないとはいえ物理的に削るので、少なくとも上場通しをする2~3回に1回は胴もお預りしてハの高さを見るようにしていますが、毎回三味線全体をお預りできるのが理想です。

民謡 津軽
花梨 16,500円 23,100円
紅木 24,200円 27,500円