いつもありがとうございます。
三味線結(ゆい)です。
画像は、日本の職人謹製の金ボソの津軽三味線です。
金ボソとは、紅木の三味線の中でも特に木味が良い棹のホゾ部分に、
「ホゾ金(ほぞがね)」といわれる金物を仕込んだものです。
この金が直接音質に影響するわけではありませんが、
金ボソは「この棹は紅木の中でも特に良い紅木」という証明のようなものです。
ブランドともいえますね。
※ホゾとかボソとかややこしいですね笑
ホゾは箇所の名称で、金ボソというのは通称です。
金ホゾと呼ぶのが正しいと仰る方もおられます。
また、紅木の価値はその棹のトチの出方、密度の高さで決められます。
棹全体にトチが出ていて、重くてかたいものが最高クラスのものとなりますので、
このような棹にはホゾ金が仕込まれます。
こういった理由から、
「ホゾ金が仕込まれているから良い音が鳴る」というよりも、
「かたくて良い材料だから澄んだ良い音が鳴る」という表現の方が適切かと思います。
もちろん棹と胴のバランスや皮張りの技術も音に大きく影響しますので、
棹さえ良ければ良い音が鳴るというわけではありません。
さて、先にご覧いただいた画像の棹はハデなトチが出ているわけでもなく、ガチガチにかたいタイプの材料ではありませんが、
とても素直な木味の三味線です。
現物をご用意しておりますので、ご興味がおありの方はお問い合わせの上、
ぜひ結までお越しくださいませ。
結