短棹の三味線のススメ

いつもありがとうございます。
三味線 結(ゆい)です。

早速ですが、短棹の三味線はご存知でしょうか?

「一寸半とか二寸短のことでしょ?」
という方は、速やかにブラウザの戻るボタンを押してください笑

短棹とは、読んで字のごとく普通の長さの三味線よりも少し短く、
声の高い女性や子どもさんの民謡の伴奏に使われる三味線のことです。

たとえば津軽三味線で調子を8本(E)に合わせようとすると調絃がかなりしんどい感じになってしまいますが、
これが短棹ですと割とスムーズに調絃でき、糸巻への負荷も少なくなります。

右が津軽三味線で、左が一寸半の短棹です


どれくらい短いかといいますと、正寸に対して一寸五分(約45㎜)や二寸(約60㎜)です。

正寸から一寸五分短くつくられていますので、これを一寸五分詰め一寸五分短一寸半などと呼びます。
呼び方は色々ありますが、要は正寸よりも一寸五分もしくは二寸短い三味線を指しています。

ちなみに一寸詰めというのもありますが、一寸五分詰めや二寸詰めよりもずっと少数ですね。

また、胴の大きさも全然違うんですよ。
津軽三味線の胴の標準のサイズは五分大で、短棹は五厘大です。

…数字ばっかりでごちゃごちゃしてきましたね笑
詳しいことは改めて書くとして、今は小さい三味線ってことねということを知っていただければ十分です。

さて、そんな短棹ですが、本来の使い方とは別に便利な使い方もできるんですよ。

なんと子ども用の津軽三味線として転用できるんです。

今や「三味線といえば津軽三味線」と聞こえてきそうなほど、
メディアから聞こえてくる三味線の音色は津軽三味線が圧倒的に多いです。

(実際は他にも三味線の種類はたくさんありますよ)

そのためか、津軽三味線を始めたいというお子さんも多いのですが、
太棹と言われるだけあって津軽三味線はとにかく大きくて重たいです。
小学生の低学年くらいの子では三味線を構えることさえ難しいです。

そんなときに便利なのが、今回ご紹介した短棹の三味線ですね。

民謡の伴奏の三味線としてつくられていますから東サワリも標準装備されていますし、
何より三味線自体が小さいので扱いやすいのでオススメです。
糸巻の太さも全然違います。

お子さんが津軽三味線を始めてみたいというけど、サイズが全然合わない…という方は、
ぜひ短棹も視野に入れてご検討してみてください。

もちろん結でも取り扱っていますので、ご遠慮なくお問い合わせくださいね。