サワリのこと

いつもありがとうございます。
三味線結(ゆい)です。

サワリというと、三味線の音色には欠かせないものです。
糸を任意の箇所に触れさせて、あえて完全には振動させず、音を濁らせて倍音を増幅させます。

三味線に限らず日本の琵琶もそうですね。
インドのシタールやタンプーラなどもそうですし、東アジアの弦楽器の文化には欠かせない概念といっても過言ではありません。

ところで、三味線の場合はどこに触れさせてサワリ音を付けるかというと、サワリ山の部分です。
そのためにサワリ溝をつくっています。

1の糸がかかる部分に糸道を切り、糸を少し沈ませてサワリ山にほんの少しだけ触れるように糸道の深さを調整していきます。

サワリ溝はただの装飾ではなく、三味線の音色に深く関わっていたなんて驚きですよね!
三味線の表面にあるあのゆるやかな谷にはそんな意味があるんです。

次に三味線を弾くときは、ぜひ東洋の文化と職人の技術に想いを馳せてみてくださいね。
もしかしたら、いつもより味わい深い音色を奏でられるかも知れません。