三味線の糸のお話

いつもありがとうございます。
三味線 結(ゆい)です。

2023年ももうすぐ折り返し地点。

今年の干支の通り、目標の半分まで跳ねることはできましたか?
今まで積み重ねてきたことは発展したでしょうか?

中には、「そういえば今年はうさぎ年だった~」という方もいらっしゃるかも知れませんね。

さて、三味線の糸のお話です。

三味線といってもいろんなジャンルがあり、それによって三味線の大きさや仕様も様々ですので、使われる糸の太さや組み合わせ、素材も様々です。

※糸の素材は、絹、テトロン、ナイロンの3種類。絹は1、2,3の糸全てに使われ、テトロンは2,3の糸、ナイロンは3の糸のみです。

たとえば長唄で使う糸の組み合わせ例なら、15-1,13-2、13-3で全て絹糸。
地唄なら14-1、14-2、14-3で全て絹糸などです。

古典音楽に使われる三味線の糸の太さや組み合わせは大体決まっていたりしますが、民謡~津軽は古典音楽ほど決まっていません。

民謡と津軽の糸の組み合わせ例は?

民謡と津軽で使う糸の組み合わせの一例を紹介します。

■民謡(中棹)

1の糸 15~18 絹糸
2の糸 13~15 絹糸もしくはテトロン糸
3の糸 13   絹糸、テトロン糸、ナイロン糸のいずれか

■津軽(太棹)

1の糸 25~30 絹糸
2の糸 14~16 絹糸もしくはテトロン糸
3の糸 13~15 テトロン糸もしくはナイロン糸

絹糸は音も感触も柔らかく、いわゆる三味線らしい音がしますが、糸が切れやすいです。
特に津軽は音数が多いので、他の糸に比べて細い3の糸には不向きと言えますね。

テトロン糸は音も感触も硬質で張りのある音がします。
絹糸にくらべて丈夫で切れにくいですが、音が独特なことと、棹への負担を気にしてテトロンは選ばないという方もいらっしゃいます。

ナイロン糸は、テトロン糸にくらべて音が柔らかく、化学繊維なのでやはり切れにくいです。

3に使う糸でテトロンとナイロンのどちらが人気か結での販売量で申し上げますと、7:3でナイロンが人気のようですね。

上に挙げた糸の組み合わせ例は、ほんの一例です。

芸事という側面から見るとお師匠や先生と同じ糸を使うことが通例とされていますが、
楽器という側面から見ると、いろんなメーカーの糸や太さや組み合わせを試してみて自分なりの音を追求していくのも楽器の楽しみ方のひとつと言えると思います。

特に民謡と津軽は自由度が高い傾向にありますので、色々試してみて楽しんでくださいね!