合成皮革のトラブル

いつもありがとうございます。
三味線 結(ゆい)です。

季節柄か、少しずつ皮張りのご用命が増えてまいりました。

三味線の皮が破れてしまうのはショックかと思いますが、
ご愛用の三味線の音が生まれ変わり、また新たに音を育てていくきっかけになります。

その大切な節目に私どもが関わらせていただけることはとても幸せなことです。

さて、本皮よりも管理が簡単で、自然に破れることがほとんどない合成皮革ですが、トラブルがないわけではありません。

そのトラブルとは、熱や湿気で合皮が剥離したり胴からずれてしまう状態です。

こうなってしまうと本皮同様に張り直しになります。

張り直すとき、合皮はアロンアルファのような接着剤を使って胴と接着しているので、
接着剤の跡を取るためにヤスリ等で胴の経口を削らないといけません。

そうなるとハの高さや下がりを改めて見る必要がありますので、
なるべくこういったトラブルがないように三味線を管理してくださいね。

暑い日に、車内に三味線を放置するということは厳禁ですよ。